2-検査マニュアル

  1.設計審査

設計段階において、共通ルールに基づき設計されているかを確認するものです。

申請に必要となる図書、明記すべき内容については、

平成12年建設省告示第1660号に準じています。

 

  2.現場・完了検査

建設段階及び竣工時において、共通ルールに基づき施工・達成されているかを

確認するものです。

 

  3.現場検査の時期

「愛奏の家つくる会」では、次の4つの時期において検査を行うものとします。

 

 

(1)  基礎配筋工事の完了時

コンクリート打設する前の段階で、主に配筋工事を中心に検査を行います。

 

(2)  軸組工事の完了時

構法により時期が異なる為、厳密な規定はできませんが、

構造躯体に関連する工事を検査します。

 

(3)  断熱材施工時時

仕上げ等により見え隠れとなる部分で、特に防湿層施工の精度を検査します。

 

(4) 完了時

仕上げに関する項目、仕上がり寸法などを検査します。

 

  4.現場検査の実施

検査員は、設計図書等と施工状況との照合に当たって施工状況報告書を確認した後、

実物の目視、計測、図書の確認(目視、計測が困難な場合)の方法により確認します。

 

(1) 目視

実物を目視することにより、施工状況、材料・仕様などを確認します。

 

(2) 計測

スケールなどの検査器具を用いて計測することにより、施工寸法などを確認します。

 

(3) 図書の確認

材料・機器などの納品書、工事写真、施工図、品質管理記録など、

その他の現場に備えられている書類に基づき、

施工状況、材料、仕様などを確認します。

 

  5.検査手順

検査方法・検査箇所・判定基準は、国土交通省住宅局住宅生産課監修の

「建設住宅性能評価マニュアル(新築住宅)2010」に準じます。

 

  6.検査の記録

共通ルールチェックシート及び施工状況報告書をもって検査記録書とします。

共通ルールチェックシートのチェック欄を用いて検査の実施を記録します。

施工状況報告書の施工状況確認欄を用いて検査の進行に応じて

既に済ませた確認内容を記載し、検査方法を記録します。

 

  7.設計図書等と同一の工事が確認された場合

共通ルール通りの施工が行われたことが確認された場合は、

施工状況確認欄に「適」と記載します。

 

  8.設計図書等と異なる工事が確認された場合

検査員は、確認された工事の内容に応じて措置を講じます。

施工状況確認欄に「不適」とチェックしその内容を記録し、

手直し又は変更など必要な手続きを行います。